名刺って?
始めに
名刺を渡す目的とは何でしょう?
自己紹介? もちろんそれもあります。しかし、それだけでしょうか?
プライベートで使うにしろ、ビジネスで使うにしろ、
単なる自己紹介ならば、他にもいろんな方法がありそうです。
名刺を渡す目的は、「自分への接点を渡すこと」。
ひらたく言ってしまえばそういうことです。
顔ぐらいなら、しばらくは相手も覚えていてくれるでしょうが、
現代人は一人ひとりに驚くほどの多くの情報がくっついているのです。
それらすべてを覚えてもらうことなどできないし、
覚えることもできない。
そこで、必要な時に様々な方法でコンタクトがとれるように、
名刺を渡したり、もらったりするわけです。
しかし、これだけ多くの人が名刺を持つ社会において……、
ことにビジネスの現場では、名刺にもう一つ役割が必要です。
それはアピール性です。
多くの取引業者やライバル業者から、一歩抜きんでた深い印象を相手に残さなければ、
大量の名刺の束の中に埋没してしまうかもしれないからです。
これは目立てばいいという短絡的なものではありません。
もし、それでいいのであれば、ポスター大の名刺を渡せば相手はビックリです。
しかし、相手がくれる名刺よりも大きな名刺を渡すことは、失礼にあたります。
名刺は大きさや形などある程度決められた範囲内で、
どれだけ良い印象を相手に与えられるかが勝負なのです。
別に名刺を渡した後、ゆっくりと話せば自分のことは理解してもらえるという
自信をお持ちの方もいるかもしれません。
しかし、お互いを理解するには時間が必要ですし、
最初はある程度の先入観を持って、話を始めるわけですから、
その意味で、一番最初に交換する名刺の果たす役割は重要といえます。
名刺には思ったよりも多くの情報が含まれています。
記載されている情報だけでなく、
厚紙にカッチリとしたデザインの名刺を渡されれば、真面目な印象を受けますし、
再生紙やケナフ紙などを使用した名刺であれば、環境に配慮している、
もしくは配慮している企業イメージを大切にしようと考えていることが伺えます。
フリーランサーであれば、名刺は一つのポートフォリオとしての役割も果たします。
ペラペラの紙に適当に印刷した名刺を渡された時は、
良く解釈すれば、物事にこだわらない気質とも受け取れますが、
いい加減そうだという印象を持つ方もいるでしょう。
また、名刺はその場だけのものでなく、渡した相手の名刺フォルダーに保存され、
必要な時に何度も見返されるものですから、
やはり、おろそかに考えるのは得策とはいえないのではないでしょうか?
どちらにしろ名刺について知識を持っていて、損はありません。
どうぞしばらくの間、お付き合いください。
名刺の起源について
日頃、私たちが使っている名刺はいつ頃、どこで使われるようになったのでしょうか?
我々が使っている名刺の起源は中国にあるようですが、伝わったのはヨーロッパからともいわれており、
説はいろいろあるようです。
中国では三国志の時代に使われた“謁”という物が名刺の始まりであるとされています。
その後、7世紀の唐の時代には、訪問先が不在の場合に竹などに自分の名前を書き、
入口に刺して帰ってくる習慣が広まりました。
ヨーロッパのドイツでも相手が不在の場合に置いてくる訪問の証として名刺が使われ、
やがて社交界を中心にヨーロッパ全体に広まっていったと言われています。
日本で名刺が初めて使われたのは江戸時代以前と言われていますが、広く使われるようになったのは、
明治以降です。ですから、ヨーロッパや中国に比較すれば、つい最近のことなのです。
しかし、現在では世界中で最も名刺を活用している国となっているのはご存知の通りです。
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